WORKS08

Logistics System Institute Works

大手製紙メーカー

改善テーマ
全国配送を考慮しても、倉庫数が多いのでは?
グループ全体で、使っていない資産(インフラ)が多数ある。活用できないのか?
やったこと効果・結果

①倉庫の集約

  • 可視化フェーズの結果をもとに、
    輸送・保管に関する要件を確定。
    その要件に対して、審査会参加の各業者から、
    倉庫集約の提案を引き出した
倉庫数は・・・ 40倉庫⇒34倉庫
在庫総量の減少/車両積載率向上によりコスト削減

②グループ内保有倉庫の活用

  • グループ内で休眠状態の倉庫をピックアップし、
    その中で社物流網の拠点として戦略的に活用できる倉庫を選別
    対象倉庫の現地調査を経て、休眠倉庫のグループ内活用を実現
休眠倉庫の活用実績は・・・ 2倉庫
グループ内資産の外部への流出を抑え、グループ内に留保させた

③輸送契約(請求形態)内容の変更

従来

  • 輸送費は、ケース数に対しての請求であったため、
    マーケティング戦略で商品サイズを縮小しても、
    輸送費用は改善されなかった

改革

  • 輸送費契約を、容量に対しての運賃形態に変更した
商品開発努力(荷姿変更)がコスト削減に寄与できるようになった
連携必須

商品開発⇔物流再編成

  • ・輸送
  • ・保管

④輸送形態の変更

従来

  • 工場から納品先への直送は10t車両のみであった
  • 4t車での輸送より10t車両での輸送のほうが、輸送単価は安い
  • 10t車分の物量に満たない納品先は、営業倉庫を経由する割高な輸送しかない(=既成概念)

改革

  • 4t車両による、工場から納品先への直送を実現させた
  • 4t車ので納品先への納品を分析し、輸送形態を再編成した
直送のほうが安い 工場→→→→→→納品先 直送導入
営業倉庫経由のほうが
安い
工場→営業倉庫→納品先 従来通り
少量物量でも工場直送が可能になったことでコスト削減
物流再編による効果試算
  • 年間にして億単位の物流費削減に成功